ブックマーク
  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
すごい「議論」力!すごい「議論」力!
(2008/02)
ロバート・マイヤー

商品詳細を見る

★★★★

訳・解説が4月から通う大学院の教授(内田さん)なので手にとってみた。

内田さんの本の特徴は、とにかく読みやすいこと。それは読み疲れないシンプルな文体と、本論の展開の後に必ずポイントのまとめがある等、早く読めて、しかも後から大事なところを読み返す際にも楽という親切設計になっているので、大変ありがたい。

そして本書も読みやすさはいつも通りで、内容はというと、議論に勝つための論法や心理的テクニックの紹介が中心だが、もっとベーシックな“人との付き合い方”が上手くなるための、超汎用的スキルとして役に立つエッセンスも満載だった。


さて、私はというと、法人担当営業という立場上、企業の上層部から現場の担当者まで、年間数百人とお話する機会がある。また、社内のさまざまなポジションや部門の人、そしてパートナー会社の方々と、よく考えたら年中議論しているような感じである。

そして昔から思っていたのが、世の中にはネゴシエーションの達人どころか、普通のビジネスコミュニケーションがまともにできない人がどれだけ多いことか・・・ということ。

自分の考えや知識が全てと思い込んで人の話を聞かない人、自分のポジションや損得に拘泥して大局(真のゴール)が全く見えていない人、あきれるほど枝葉末節に拘って前に進めない人、感情が優先しすぎる人、などなど、会う人の2、3割(もっと?)はこんな感じの人のような気がする。

私も若い頃はそんな人達とまともにぶつかって言い負かしたりケンカ別れしたりと、こっちもせっかちで真っ直ぐだったから、大変ストレスフルだった。

いつも「あの人はなんでこんな簡単なことがわかんないんだろう?」とか、「あの人では話にならない!直接彼の上と話すしかない!」などとイラついてた(^^;)

だが、数年社会人を、特に営業なんてやってたら徐々に経験が蓄積されて、いつのまにか場を丸く収めたり他人に同じゴールを共有してもらうというような技術、本書で言う議論力がついていた。

でもこれは日常的にシビアな交渉をやらざるをえない業務に係わっている人ならつくスキルだが、毎日会話する相手が社内の特定の人だけとか、ルーチンワークの比率が多く交渉事に慣れてない人は意識的に本書のような議論力のコンセプトを学んだりする必要があると思う。

なぜなら議論力のない人は確実に議論力のある人にカモにされてますから!


とか軽く煽ってみたり(笑)

個人的に議論力で一番大事な要素は、想像力(仮説力)、バランス感覚、論理展開力の三つで、この順番に大事と考える。この3つがあると、議論する前におそらく落とし所はこうだろうな、どういった議論の展開になるだろうな、ということが大抵見える。

だからかなり複雑な対立条件があっても、お互い目的志向で議論力があれば、議論の前、もしくは議論の最中に共通のゴールが見えてくるため、加速度的に話が収斂されていく。こうなるとむしろ議論してて気持ちいいくらいである。(議論力がない人は仲間はずれに、、、)

私がこの人は頭いいなあ、デキル人だなあと思うのは、こういう議論の場で私が見えなかった更に良いと思われる共通のゴールへ関係者を導き、更に周りを巻き込む人間力やモチベートするリーダーシップ、バランス感覚、感情のコントロールなどもできている人だ。(世の中たまにこういうスーパーマンみたいな人がいる・・・)

そんなわけで、本書はどちらかというと、議論における戦術が中心だけど、そもそも議論が苦手という人はもっと根本的なビジネス&ヒューマンスキルまで掘り下げて、足りない基本スキルから鍛える必要があるかもしれない。

簡単なテストとして、なにかの会議の前に結末を想像してみて、結果が想像と全く違うようなら、まず本書と同じ著者の仮説力、目的志向を鍛える「仮説思考」を先に読んだ方がいい。想像と近い結末にはなるけど、時間が凄くかかってしまう、と言うレベルの人なら本書のテクニックが役に立つと思う。

上記のように目的を持って会議や議論に臨む習慣を付けると、自分になにが足りないのかよくわかる。

~議論力は一日にして成らず~ を忘れずに精進しませう。
スポンサーサイト
  
コメント
コメントする









       
トラックバック
トラックバックURL
→http://sugax2007.blog32.fc2.com/tb.php/80-1a61ba54
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


     
にほんブログ村 経営ブログ ビジネススクールへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。