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経営者になる 経営者を育てる経営者になる 経営者を育てる
(2005/06/10)
菅野 寛

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★★★★★

本書は、経営者に必要なスキルを下記の2つに大別し、
後者のアート系スキルに的を絞り、体系的にまとめた非常に珍しい切り口の本です。

☆科学系スキル(左脳型)
MBAで学ぶような体系化された経営学など、形式知化されているもの

☆アート系スキル(右脳型)
エモーショナルな部分など人に置き換えや任せることができない部分

アート系“スキル”と筆者が言っているのは、それが後天的に努力することで習得可能な“技術”と考えているからで、その習得方法と運用方法に関しても具体的に説明されている。
(一般的にというか、これまでは経営者のアート系スキルは天賦の才や生まれ持ったカリスマ性などの人間的な要素であったり、成功する経営者のマネジメント方針、信念にパターンは無く、属人的で環境要因が大きいものと思われがちであった。)

非常にロジカルに要点がまとめられており、読みやすくスーッと頭に入ってくる。また、経営者へのインタビューが多く記載されていることも大きく、実際に修羅場を経験してきた者だけが持つ説得力があり、納得させられる。

特にユニ・チャーム会長の高橋氏と信越化学工業の金川社長の言葉には感銘を受けることが多かった。他にもソニー会長の出井氏、京セラ名誉会長の稲盛氏、ファーストリテイリング社長の柳井氏など、一流経営者にる金言集としてだけでも学びは大きく、本書の価値は大きいと思う。

本書の本論とはずれるが、筆者のスキル習得方法の例で、コンサルタントと営業の大きな違いがわかる部分が個人的には興味深く面白く読めた。
(営業はエモーショナルな次元(言外の意思のやりとり)のコミュニケーションスキルに長け、コンサルはやはりロジカルな次元(プレゼンテーションや資料)にエッジがあり、両方のスキルを鍛えるのは結構大変だなと。)


最後に、アート系スキルは習得するだけではなく、どのように運用するかが肝心で、自社の環境に合わせて必要なスキルを意識的に引き出さなければならないという説明に目からウロコだった。

例で挙げられていたウェルチは、私のもと上司(遠い遠い上司だけど。。)なので、ある程度は研究していたからよく知っていたつもりだが、本書ではウェルチの戦略をアート系スキルという観点で、市場と社の環境からウェルチはどの段階でどのスキルを発揮して戦略化していたかをまとめていて、なるほど!!と、目からウロコが落ちまくりでした。

ウェルチはもちろん偉大だが、本書もすごいと再認識。

長くなりましたが、本書は経営者や経営者を目指す人などがメインターゲットだけど、現場のリーダーレベルからミドルマネジメントまで、小さくても組織を率い、意思決定の権限が少しでもある者全員に響く、インサイトに満ち溢れた本ではないかと思います。
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